【 最終展覧会】

福田澄子展 散華 2019/2/11-2/23

 

ここには依然として生かされている私がいる

今、一つ深呼吸して全てを静かに讃えたくなった

神話では讃えるシーンで、花が花びらが舞うなあ

道は終わった訳ではない         澄子

 

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呑気に、バーをやっていたらいいやとたかをくくっていたら、還暦の厄はちゃんとやってきた。自分の運命の選択をしないものは、運命がその人の人生を選択する。これは古代ローマの格言だが、どうやらこれはもう僕のことらしい。ある友人が人生は来た球をただ打ち返すだけよ、と言っていたが、僕は今回来た球を受けるのが精いっぱいだな。

どうも厄年に好景気が重なると僕の運命は回転を始めてしまう。これで三度目である。ウォリーを探せの翻訳権を売ったら、会社を辞めることになっていたり、安室奈美恵が売れたら、このCDカバーを印刷していた会社が急成長して、画廊がなくなったり、多分今回も僕と関係ないところで何かがバカ売れしたのだろう。この巡り合わせに出会ったら、すべてをご破算にして、迷うしかない。どこまでゼロに戻せるかが問われることになる。迷いに迷いを加えウロウロするしか手がない。そんなわけでしばらくお休みをいただくことになる。今までのご愛顧に御礼を申しあげます。

ありがとうございました。           加島牧史 拝